理美容室の現場を回っていてよく受ける質問の一つに、シャンプーを替えても頭皮のかゆみや湿疹が治らないのなぜか?というのがあります。
「石油系のシャンプーが肌に合わないのでは?」と聞き、アミノ酸シャンプーに替えてみても頭皮のかゆみや湿疹は治らないという方多いのではないでしょうか?
そんな方には一度チェックしていただきたい成分があります。シャンプーボトルの裏面などに”全成分”として書かれています。
コカミドDEA(コカミドジエタノールアミン)
コカミドDEAは、別名をヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドとも言います。
頭皮のかゆみや湿疹の原因になり得る成分です。
コカミドDEAは、カリフォルニア州法のプロポジション65においては、発ガン性物質として登録されており、規制がかかっている成分です。
但し、日本では発ガン性物質としての制限規制はないためシャンプーなどに配合されます。
発ガン性という点では、はっきりしない点はありますが、弊社では、疑念が解消されるまでは使用しない方針です。
洗浄剤の起泡力(泡立ち)や粘度を強化する目的で配合されていますので、泡立ちが良くなり、高級感が出るのでアミノ酸シャンプーにも多く配合されています。
コカミドDEAの10%溶液では、アタマジラミに有効であると研究報告がありますが、その刺激性がかゆみや湿疹の原因になっているのではないかと推測されます。
ラウラミドDEA(ラウラミドジエタノールアミン)
ラウラミドDEAは、別名をラウリン酸ジエタノールアミドともいいます。
化学的な説明は省略しますが、コカミドDEAと同じ働きをします。