ポリクオタニウム-10とアレルギーについて

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ポリクオタニウム-10

理美容室の現場を回っていてよく受ける質問の一つに、シャンプーを替えても頭皮のかゆみや湿疹が治らないのなぜか?というのがあります。

「石油系のシャンプーが肌に合わないのでは?」と聞き、アミノ酸シャンプーに替えてみても頭皮のかゆみや湿疹は治らないという方多いのではないでしょうか?

そんな方には一度チェックしていただきたい成分があります。シャンプーボトルの裏面などに”全成分”として書かれています。

ポリクオタニウム-10

ポリクオタニウム-10は、別名をヒドロキシエチルセルロースと言います。
一昔前、シャンプー(髪を洗う:汚れを落とす)とリンス(髪の毛をさらさらにする:髪をコーティングする)ことを同時にすることは出来ませんでした。
バブルの頃、シャンプー業界の仕掛けで、朝シャン(朝もシャンプーすること)がブームとなりました。
朝の忙しい時に、シャンプーをしてリンスをするのは時間がかかって面倒とう消費者の声から、シャンプーとリンスを同時にできる研究がされ、出来上がったのがポリクオタニウム-10という成分です。
水と反応する時間差を利用して、シャンプー(汚れを落とす)とリンス(髪をコーティング)を同時に行える優れた成分です。
しかし、髪の毛に吸着するように頭皮にも吸着するので、多少の刺激があり、ゆすぎが悪いと頭皮のかゆみの原因になります
現在、シャンプーとトリートメントをセットにして売られているメーカーの商品でも、ノンシリコンブームの影響で、シャンプーにもポリクオタニウム-10が配合され、トリートメントにもポリクオタニウム-10が配合されているので、頭皮への残留も多くなりかゆみや湿疹の原因になります。