イソチアゾリノン系防腐剤とアレルギーについて

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イソチアゾリノン系防腐剤

頭皮のかゆみや湿疹でお悩みの方は、一度チェックしていただきたい成分です。シャンプーボトルの裏面などに”全成分”として書かれています。イソチアゾリノンが入っていないシャンプー関連記事でご紹介しています

イソチアゾリノン系防腐剤

注意が必要な防腐剤と言えば代表的なものは「パラベン」です。
パラベン」は指定成分であり、アレルギーがある方は注意が必要であることは広く知られています。それでCMなどのキャッチコピーでもパラベンフリーという言葉がよく使われます。

しかし、パラベンフリーとは、パラベンという防腐剤が入っていないという意味で、全く防腐剤が入っていないという事ではないのです

パラベンによるアレルギー患者が増えて、パラベンフリーの商品が増えたのですが、その代替品にイソチアゾリノン系防腐剤が使用されるようになりました。

具体名をあげると、メチルイソチアゾリノンメチルクロロイソチアゾリノンオクチルイソチアゾリノンなどです。

しかし、イソチアゾリノン系防腐剤が普及するにつれて頭皮の湿疹やかゆみなどのアレルギーに悩まされる患者が激増しました。

そこで2014年にヨーロッパで使用中止勧告。それを受け日本でも2016年に自主規制になった成分です。自主規制なので使用しても罰則がないので未だに使い続けるメーカーがあります。

皮膚科学会でも問題になり、流石に日本の大手メーカーは配合を中止して成分変更をしましたが、外資系のメーカーの中には現在でも使い続けている商品があるので要注意です。