コカミドプロピルベタインは、別名をヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液とも言います。
頭皮のかゆみや湿疹の原因になり得る成分です。
コカミドプロピルベタインは、アメリカ接触皮膚炎協会により2004年のアレルギーの原因となる物質に認定された成分です。日本の多くのシャンプーに配合されています。
石油系の洗浄剤の刺激を緩和する目的で配合されていますが、泡立ちが良くなり、洗い上がりの感触も良くなるので、アミノ酸シャンプーにも多く配合されています。
刺激を緩和してくれるので、ベビー用シャンプーにも使用されることから危険性はないものの、頭皮のかゆみや湿疹の原因になる場合があり要注意です。
コカミドプロピルベタインにアレルギー反応が起きている場合、シャンプーを替えてもこの成分が入っていれば頭皮のかゆみや湿疹は治りません。
理美容師さんでのアレルギーパッチテストの結果、約44%のアレルギー陽性率があったことから、職業病としての手荒れの原因にもなり得ると考えられています。(参考資料:独立行政法人労働者健康安全機構「労災疾病等医学研究普及サイト」)
(※追記 2023年2月14日)
コカミドプロピルベタインは、厚生労働省の分科会でも何度か議題に上がった成分です。
2022年の分科会でも議題になりましたが、今回も非アレルギー性の皮膚炎である可能性があり、アレルギー物質と認定する明確な根拠がないという事で見送りになりました。
確かに重度の症例が多いわけではないので、アレルギー物質として認定するほどのことでもないのはわかりますが、分科会の報告の中にもあるように、お肌のバリアが弱っている方、敏感肌の方は注意が必要な成分となっています。
併せてこちらの成分もチェックしてください。 → ポリクオタニウム-10